蚤の市

お昼どき、関内大通り公園で定期的にやっている「蚤の市」で、警察ベルトを買う。
アル中風で赤ら顔の店主曰く「ここだけの話、これ、本物だよ」。銀色の地に金メッキで施された桜の大門が激渋のバックルに、白バイを思わせる白い皮ベルト。これは今じゃなければ買えない。そう思い、2000円を1170円まで値切った。職場に帰って同僚や先輩に見せたら笑われた。

にしても、この蚤の市はかなり渋い。そうとう旧作のアダルトビデオの横に、仏像や泥付きの工具、年代物の木目調ラジカセや、サバイバルナイフ、着物の端切れ、スキャットマン・ジョンのCDなんかが陳列されている。ほかにも産地直送の野菜や障害者用の自動車、李朝の磁器や、9800円のロレックスなんかも売られているのだから、ジャンク好きにはヨダレものなわけで…。ちなみに、一昨日買おうとしていた、インドの仏具風メリケンサック(1個¥1000)は売り切れていた、残念だ。

給料安いのに、30歳手前なのに、バカバカしいことにばかりに金を使ってしまう。

安定した生活はまだまだ先にありそうだ。