人生。

僕の田舎は静岡県のド田舎にあって、『少年ジャンプ』が火曜日に売られ、街にある唯一のファミレスもここ一、二年前にできたばかりという、とにかく見渡す限り茶畑と田んぼしかないド田舎。だから、小学校5年生の時に東京から同学年の女の子が転校してきた時には、みんなの憧れの的になっていた。顔がスッキリとしていて、ちょっとポッチャリ目で、冬になると赤いパーカーを来ていたその転校生の女の子が、昨日、子宮ガンで亡くなったという事を知った。 

その子が子供の頃にいた東京に僕は今住んでて、そこから横浜に通い、しょっぱい仕事の毎日を続けている。そして最近では、前の職場で自分の後輩たちがどんどん重要な仕事を任せられているのを、本人達からではなく、インターネットやコンビニに売られているその媒体自体から知らされている。もちろん、応援したい気持ちや、評価したい気持ちもあるけど、正直、悔しくてたまらない。 なんで、あいつらが必要で俺は必要じゃなかたのか? (まあ、たしかにボスのことは生理的に嫌いだったし、それ程情熱を持って仕事をしていた訳ではないけど)単に人脈を築けるか築けないか、上に気に入られるか気に入られないか、タイミングの問題なのか、己の力不足か、理由はいろいろあるんだろうけど、正直、とにかく腹は立つ! それだけ! あんな雑誌廃刊になっちゃえ!とすら、子供っぽい八つ当たり然と思ってしまうほど。だからこそ、(まだ20代だけど)30代のうちは、なんとかアイツらを見返してやると決めて、悔しさをバネにやるしかないな。村上龍もいってた。30代のうちはそれをモチベーションにできるって。ただし、彼はこうも言ってた。40過ぎるとそれは難しいし、50歳の時点で誰からも尊敬されていないのはかなりしんどい人生だろうって。

いずれにしても、人生は短か過ぎる。俺は随分サボってきた。
もう、寝る間を削ってまでも何かに打ち込んでいかないと、どうしようもなさそうだ。

やれやれ